ハードディスクの中身

ハードディスクの中身は、回転する記録用の磁気円盤、振り子のように左右に移動できる読み書きヘッド、それらを動かすモーターと制御基盤から成り立っています。通常は「データを記録する磁気円盤」から「データを読み書きする役目を持つヘッド」が浮いた状態でデータの読み書きを行います。しかし、何らかの原因で磁気円盤がヘッドに接触すると、磁気円盤に塗ってある磁性体を削りとってしまいます。そうすると修復不能な故障となってしまいます。この故障をクラッシュといい、ハードディスクにおける最大のトラブルといえます。ハードディスクのクラッシュは強い衝撃やほこり、湿度の異常などが原因として考えられます。そのほか、長い間電源を入れていない古いハードディスクでも発生するといわれています。ヘッドと磁気円盤の間隔はタバコの煙の粒子ほどとも言われるほど、ごくわずかなものです。目に見えないほどのほこりでも間に詰まってしまうとクラッシュにつながってしまいます。そのため、ハードディスクは全体を金属製のケースの中に密封されています。工具さえあれば、簡単に金属製のケースを開けることができ、分解することもできます。でも、一度分解してしまうと、ほこりなどが付着してしまい、組み立てたとしも正常に使用することができなくなってしまいます。ハードディスクから「カタカタ」と音が聞こえた時は、ハードディスクのクラッシュも疑われます。その時は、決して分解などせずに専門の業者に見てもらったほうが良いでしょう。

ハードディスクを使用していると、しだいに読み書きの速度が遅くなりますが、その原因のひとつとして、ハードディスクの断片化があげられます。ハードディスクを新品の状態から使い始めると、新しいファイルはハードディスク内の未使用領域に書き込まれます。この場合、書き込まれたファイルは連続した状態で記録されていきます。そして、連続した状態で記録されているので、読み取る際も連続して読み取ることができます。しかし、ハードディスクをしばらく使っていくうちに、一度作ったファイルを削除することもあります。ファイルが削除されると、削除されたところだけが、未使用領域の状態に戻されます。未使用領域ですので、次からは新しいファイルをその未使用領域に記録させることができます。このような状態で、ハードディスクに新しいファイルを記録させるとします。新しいファイルはまず、最初の未使用領域に記録されます。そして、ファイルの容量が大きく、その領域に収まらない場合は次の未使用領域を探してファイルの残りのデータはそちらに記録します。ファイルを記録し終えるまで、それらの作業を繰り返します。このように、ひとつのファイルが分割されて保存される現象を断片化と呼びます。ハードディスクにファイルの記録や削除を繰り返していくうちに、断片化は進行していきます。ファイルがハードディスク内の別々の場所に記録されているため、連続して記録されている時に比べ、読み取るのに時間がかかるようになります。

ハードディスクを選ぶ時に難しいのは、価格とハードディスク容量とのバランスをどのように考えるか、ということです。同じ価格であれば、もちろん容量が大きいに越したことはありません。しかし、一般的には大容量のハードディスクほど値段が高くなってしまうのです。そこで、どこで妥協すればよいのか、ということであれこれと悩んでしまうのです。ハードディスクを購入する時は、あらかじめ値段を決めておくのもよいかもしれません。最近では1万円台のハードディスクが最もお買い得かもしれません。それ以下の値段ではハードディスクの容量が急に小さくなってしまいますので、費用対効果の点で不利になります。わずか数千円の違いで容量が半分近くになってしまうこともあります。反対に最新の大容量ハードディスクは値段が急に高くなります。ハードディスクの大容量化が急速に進み、3年程度で容量は倍近くになっています。同じ金額を出すのであれば、あとになればなるほど容量の大きなハードディスクが手に入るわけです。それを考えると、無理をして高い大容量ハードディスクを買うよりも、手ごろな値段のハードディスクを選んでおくのが賢い方法です。近い将来、ハードディスクの容量が不足してきたら、その時点で最もお買い得なハードディスクに交換すればよいのです。また、一般的にハードディスクは容量が大きくなるほど読み書きも高速であるため、スピードアップの効果も得られます。

ハードディスクの形状に、内蔵型ハードディスク、外付け型ハードディスクがあります。それぞれのハードディスクにはどのような特徴があるのでしょうか。内蔵型ハードディスクは、パソコンの本体の内部に取り付けて使用するハードディスクです。デスクトップパソコンは3,5インチのハードディスクが主流で、IDE規格とSCSI規格の2種類があります。ノートパソコンでは2.5インチのハードディスクでIDE規格が採用されています。内蔵型のハードディスクのメリットとしては、まず値段が安いことがあげられます。そしてパソコン周辺にハードディスクを設置するスペースも必要ではありません。ただし、パソコン内部に空きスロットがないと設置できません。また、当然のことながら設定の変更や確認の際には、パソコン本体のケースを開ける必要があります。外付けハードディスクは、パソコンの外部に設置して使用するハードディスクです。外付け型には、SCSI規格、IEEE1394規格、USB規格などがあり、パソコンとハードディスクを専用のケーブルで接続します。ただし、パソコン側に接続ポートがない時は、それぞれの拡張カードを装着する必要があります。外付けタイプの特徴は、パソコンとハードディスクをケーブルで接続するだけなので、接続や増設が簡単に行えることがあげられます。ただし、内蔵型のハードディスクより値段が高く、パソコン周辺にハードディスクを設置するスペースが必要になります。


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